こんにちは!
滋賀県近江八幡市で、
創業天保元年から6代続く石屋、
兼子石材店の店主・兼子裕司です。
自己満足かも分かりませんが、
ものづくりが大好きで、42年間石屋をやってきたワシの経験と思いを書いているブログです。
お墓は外に建っているものです。
雨が降れば当然、
お墓にも墓地にも水が流れます。
でも、
お墓を建てる時、
雨が降った時のことまで考えられる方は、
あまりおられないと思います。
ワシら石屋はお墓を建てる時、
「この水をどこへ流そう?」
ということも考えます。
今日は、
「お墓は、雨水がどこへ流れるかまで考える?」
について書いていきたいと思います。
お墓の周りには、
小さな石がまかれていることが多いと思います。
昔は、小さな石がまかれている下が、
土のままという所が多かったんです。
こうしておくと、
雨が降っても土にしみこんでいくのでいいのですが、
草が生えるのでいつ頃からか忘れましたが、
コンクリートを塗るようになりました。
囲いの石の四隅には、
もともと空気を抜くための小さな穴をあけていました。
その穴から雨水も流れていくように、
コンクリートに傾斜をつけていました。
そんなに大きな穴ではないので、
大雨が降ったり、
水はけの悪い地盤だったりすると、
なかなか水が抜けないと思います。
まあ、雨の日にお墓参りされる方は、
そんなに多くないと思いますが(笑)
それでも雨が上がった後まで水がたまっているのは、
やっぱり気になります。
この頃はお墓の周りに石を張っている所もあります。
お墓の周りの板石を傾斜をつけて張っておけば
水も流れやすくなります。
雨が降ると敷地内に水がたまるだけではありません。
もう一か所水が入っていくところがあります。
それが納骨室なんです。

従来のお墓では、
納骨をする時に入り口を開けられるように、
納骨口をふさぐ石は置いてあるだけのものが多いです。
接着も目地もしていないので、
その隙間から水が入ることがあります。
実際に水が入ると、
納骨室の中がこんな状態になることもあります。

そこで、
納骨室に水が入りにくくするために考えられたのが、
防水構造を備えたお墓です。

この構造にすることで、
納骨室に雨水が入りにくくなります。
ワシもこの「信頼棺」のフランチャイズ加盟店になっています。
お墓はずっと外に建っています。
晴れの日だけ建っているわけではありません。
普段はあまり気にしない雨水ですが、
ワシら石屋は、
「この水をどこへ流すか。」
ということも考えながらお墓を建てています。
お墓を建てる時、
石の種類や形だけではなく、
雨が降った時のことも少し考えてみてはどうでしょうか。