こんにちは!
滋賀県近江八幡市で、
創業天保元年から6代続く石屋、
兼子石材店の店主・兼子裕司です。
自己満足かも分かりませんが、
ものづくりが大好きで、42年間石屋をやってきたワシの経験と思いを書いているブログです。
お墓を建てる相談に来られ、
見積もりすることが決まれば、
ワシら石屋はまず現場を見に行きます。
墓地の大きさや、
お墓を建てる場所を確認するのはもちろんですが、
それだけではありません。
ワシが現場に行って、
まず確認するのは、
「車をどこに止めるか。」
墓地には駐車場がある所ばかりではありません。
駐車場がない墓地もたまにあります。
まず車を止める場所を決めて、
そこからお墓を建てる場所まで、
どうやって石を運び込むのかを見ていきます。
今日は、
「お墓を建てる前、石屋はなぜ現場を見に行く?」
について書いていきたいと思います。
車を止める場所が決まったら、
次はそこからお墓までの通路を見ます。
道幅はどれくらいあるのか。
段差はないか。
階段はないか。
曲がり角はどうなっているのか。
運搬車が通れるのか。
トラックのクレーンが使えるのか。
そんなことを一つずつ確認していきます。
たまにお客様から、
「すうっと通れるで。」
と言われて見に行くと、
途中に段があったりします(笑)
普通に人が歩くのなら、
何でもないような段差です。
でも重たい石を運ぶとなると、
話は変わってきます。
「駐車場すぐそこやし、
トラックのクレーンで吊れるで。」
と言われることもあります。
でも実際に行ってみると、
クレーンが届かないこともあります。
お客様が見ておられるのと、
実際に石を運んで仕事をするワシらとでは、
見るところが少し違うんです。
ワシが一番よく行く墓地は、
とにかく広い墓地です。
手前のお墓ならいいのですが、
奥になると結構歩きます。
途中には曲がり角もあります。
長い囲いの石を運ぶ時なんかは、
「周りのお墓よ、どいてくれ~(笑)」
と思うこともあります。
もちろん周りのお墓に当てるわけにはいきません。
長い石をどういう向きで通して、
どうやって曲がり角を曲がるのか。
そんなことまで考えながら運びます。
今までで一番しんどかった現場は、
山の上にお墓を建てた時でした。
墓地まで急な階段。
機械は入れません。
運搬車で上がれるような階段でもありませんでした。
どうしたかというと、
人力です。
石も道具も、
何もかも人力で上まで運びました。
あの現場はほんまに大変でした(笑)
お墓を建てる場所だけを見て、
「ここに建てるんやな。」
だけでは仕事はできません。
車をどこに止めるのか。
そこから石をどうやって運ぶのか。
機械は使えるのか。
クレーンは届くのか。
現場によって条件は全部違います。
だからワシは、
お客様から話を聞くだけではなく、
自分の目で現場を見るようにしています。
現場はちゃんと見とかんと、
あとでえらい目に合います(笑)
42年間石屋をやってきても、
これは変わりません。
お墓を建てる前の現場確認。
お墓が建ってしまえば見えないことですが、
こんなところから、
ワシら石屋の仕事は始まっています。