
創業天保元年 6代目 兼子石材店 ポンコツ店主が書く 自分の想いと自己満足劇場のブログです。
昨日の続き。
ググると珪肺は塵肺の一種と出てくる。
うちの親父は「珪肺」て言うとった。
多分50代では完全に「珪肺」になっとったと思う。
下手したら40代かもしれん。
仕事をバリバリしていた60代の親父は、そんなに「珪肺」で「しんどそうや」なんて思ったこともなかった。
それが段々仕事をしなくなって行くににつれてしんどそうになってきた。
ちょっと動いただけで「ハアハア」言うし。
病院で「運動しなさい。」と言われても、しんどいからしない、しないから体力がなくなりもっとしんどくなる、
の悪循環。
親父は、中学校卒業してから石屋の世界に。
もちろん機械なんてない時代。
何を作るにも手加工。
ホコリを舞い上がらせて仕事をしていた。
段々電動工具が出来てきた時は「便利な物が出来た。」と思っていたと言うとった。
しかし「防塵」なんて事はその時言われていたのかなかったのか分かりませんが、マスクなんかせずに仕事をしとった。
その代償として「珪肺」になってしまっとる。
ワシが修業から帰って来た時親父は55歳。
完璧な「珪肺」。
防塵マスクもちゃんとしとった。
なかなか暑かったり、めんどくさかったりで防塵マスクをしないワシにいつも「マスクせなアカン!」って言うとった。
なかなか言う事を聞かないワシにいつも「マスクせなアカン!」って言うとった。
寒い時とたまにはマスクしていたがしてない事の方が多かったと思う。
修行時代彫刻をやっていたワシは毎日石のホコリだらけの中仕事をしていた。
しかも多い時は10人ぐらいで。
ホコリが立たない日がなかった。
今でもあんな中でマスクせずに仕事してたら完璧にワシも「珪肺」になっていたやろうなぁ。
親父の「珪肺の発作」を見てからほんまにキチンと防塵マスクを付けている。
遅すぎたやろうけど病院の結果も、一般の人の一生分のホコリ吸うてる位で収まっていたし良しとしておこう。
ほんまに粉塵が出る作業をされている方は絶対防塵マスクをしてください。
お願いいたします。
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