昨日ザクっと昔の事を書いた。
書いている時に色々と思い出した。
そう言えばあんな事やこんな事。
「若かったんやなぁ。」
って思う。
でもそれがあって今があるんやと思う。
でも楽しくて面白かった修業時代。
決して辛いなんて思った事はありません。
そんな修業時代の事をもう少し書いてみようかと思います。
創業天保元年 6代目 ものづくりが大好きな 兼子石材店 店主が書く 自分の想いと自己満足劇場のブログです。
岡崎で一番の職人と言われていた番頭さん。
ほんまに何を作っても上手かった。
その番頭さんにちょっとでも近づける様にと思ってやっていた。
先輩弟子よりも上手くなりたいと思ってやっていた。
とりあえずターゲットを一個上の先輩にしてやっていた。
上手くなるには数をこなさないと、
って思い、
ちょっとでも早く作ろう、
どうしたら早く作れるだろうと、
考えながら作っていた。
そんな三年目のある時一回り位上の兄弟子が工場に来た。
ワシの道具を手に取って狛犬を作り始めた。
あっという間に出来上がる。
「なんやこの人!」
ビックリするほど早い。
早すぎる。
こんな人今でも見た事が無い。
この真似はどうしたら出来るんやろうと色々と考えた。
今思うと失敗してもいいんで
「もっと思いっきりやってみといたら良かった。」
って思う。
三年目なんで後輩に失敗は見せられないと言う
アホなプライドがあった。
そこらがワシのアホな所(笑)
作るのが面白くて調子に乗っていた時もあった。
その時に番頭さんには分かっていたんやと思います、
一気に鼻を折られた。
そんな事も思い出す。
調子に乗りやすいタイプなんで、
見抜かれたときに分かって良かったと思う。
その時鼻を折ってもらったのに気付かなかったら、
今のワシなかったように思う。
これも番頭さんのおかげです。
自信をもって作らないといけないと思うんですけど、
調子に乗って作ったり、
「ワシは上手い。」
なんて思っているようではアカン。
日々精進です。
ちょっとでも上手く作れるように努力するだけです。
結果はお客様がどう思うか。
それだけだと思う。
もう親方も番頭さんも亡くなってしまった。
今でも彫刻を作る時は思い出す。
番頭さんならどうやって作っていくんだろう?
それとここがワシのアホな所、
「番頭さん乗り移ってくれへんかなぁ。」
って。
終わっています(笑)