「丹波佐吉の狛犬」作り前回は
粗切りまでの工程を書きました。

機械で切れる所を切り終わり、
加工開始です。
上の写真を見ると石に青みがあり目も細かくて綺麗です。
流石庵治石!
創業天保元年 6代目 ものづくりが大好きな 兼子石材店 店主が書く 自分の想いと自己満足劇場のブログです。
粗切りの後は「粗取り」です。
字のごとく、ざっくりと形を出していきます。
初めに使う道具は「ハイカラ」です。
この道具「コヤスケ」
とも呼ばれています。
石屋さんによって呼び方が違います。
ちなみにうちの親父も岡崎の修業先も
「ハイカラ」でした。
この道具でまずは粗取りです。
「ハイカラ」は、
お墓の様な四角い物を作る時は直角に取りやすいんです。
石の目によっては真っすぐよりもえぐれる位取れる事もあります。
えぐれたら失敗なんです。
それにこの庵治石は石が硬いのと
目がきつい。
説明すると、
ここまで取れると思った所より、
はるか先まで石が取れる感じです。
修業時代毎日岡崎の石を加工していて慣れているので
取れ方が全然違ってビビリながら加工しています。
慣れれば良いのですが、
気を抜くと取りすぎてしまいます。
実際にハイカラで粗取りしている動画です。
石がどんな風に取れていくのか、ぜひ見てみてください。
次にノミでハツって行きます。


ノミでも一緒です。
思った以上に取れるので十分に注意をしてはつって行きます。
実際にノミで荒ハツリしている動画です。
少しずつ狛犬の形を出していく工程をご覧ください。
粗取りでは、後の加工をしやすくするため、
早く形を出すために、
できるだけ不要な石を落としていきます。
多く取ろうと思うとセットウ(かなずち)を力一杯振ります。
大きく取れますが、
目が強い庵治石なので、
思った以上に取れてしまう事があります。
たまにヒヤッとする時もあります。
四方から粗取りをします。



これで粗取りは完成です。

上の写真の右側ノミの跡が少ないのが分かると思います。
大きく取れてしまいヒヤッとした場所です。
ビビりましたが
ギリギリセーフでした。
体に悪いです(笑)
でも、この段階で思い切って石を落としておかないと、
後の加工が何倍も大変になりますし、
形が見えてきません。
「大胆さ」と「慎重さ」。
このバランスが一番難しい工程なんです。
今回はここまでです。
次回は前足後足、しっぽのあたりの形を出していきます。
段々と狛犬の形が分かってきます。
石の塊が少しずつ狛犬へ変わっていきます。
次回もお楽しみに!
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