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「お父様からの遺言!3人のご子息様から鯉の彫刻の依頼を受けました!    近江八幡市安土町浄厳院墓地 1/7 」

「お父様からの遺言!3人のご子息様から鯉の彫刻の依頼を受けました!    近江八幡市安土町浄厳院墓地 1/7 」

僕の住んでいる字(約400軒)の中でも有名人だったお父様。

コロナが始まってから家族葬が増え、亡くなられたことも分かりにくくなってきました。

このお父様もそうでした。

去年の12月に亡くなられたのに知ったのは今年に入ってから。

そしてある時(確か2月か3月ごろやったと思う)その家の長男(大分年下やけど祭りとかで知ってる)が電話して来ました。

「兼子さん、うちの親父の遺言で鯉のモニュメントを墓地に建ててくれって言われて。」っと。

「鯉?」って、あまりにも珍しい注文に聞き返してしまいました。

しかも「黒い石でリアルなやつ。」って言われた。

とりあえず一度現場を見に行き見積を出し、高さ70㎝(下の台も含む)の鯉に決まりました。

リアルな鯉って。

とりあえず釣り好きでアユの養殖業社に勤める弟に電話。

すると「大きい鯉(今作る位)おるで。」と。

なんか近所の人が釣ってきて養殖場の用水路に放してあるとか。

これはラッキー!

しかもこの鯉の事をほかの石屋さんに話すと「食べたい」と言うので弟に相談。

「持って帰ってええで。」

という事で鯉をもらいに行き写真をバチバチ撮りまくりました。

それを見ながら粘土で原型を作りました。

リアルな鯉という事でヒレを薄く作らないといけないので波を作ってヒレが壊れににくくなるようにしました。

粘土の波は一応作っただけで石ではもっと一杯波を作りました。

お施主様にもそうお伝えしました。

それにしても遺言とはいえ、兄弟3人とはいえなかなか出来る事とちゃうなぁ。

聞いててやらなくてもそれわそれで終わってしまう。

長男はそこそこの年やけど次男三男やとなかなか大変な事やと思う。

ええもんを作ったらなアカン。

がんばるぞ~!

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