お墓に使われる石は、
全国各地で色々とあります。
ワシらが住んでいる地域では、
一般的に
「青御影」
と呼ばれる石がよく使われていました。
でも現在は、
洋墓やデザイン墓の出現で
赤やピンク系
黒など
いろんな色の石が使われるようになって来ました。
そこで今日は、
「お墓の石って、どうして黒やグレーが多いの?」
について書いて行きたいと思います。
創業天保元年 6代目 ものづくりが大好きな 兼子石材店 店主が書く 自分の想いと自己満足劇場のブログです。
関西では一般的に「黒御影石」は、
墓相学の影響で、
「黒いお墓を建てるものは家に災いを受ける」
という伝説があり、
黒御影のお墓を避けられてきました。
なので関西では、
「青御影」が多く使われています。
お墓に「青御影」の石が多い理由は、
「汚れが目立ちにくく、長い年月でも見た目の変化が少ないから」です。
「青御影」なので青い石なんですが、
グレー系の石も
「青御影」と呼ばれています。

なぜ「青御影」が多く使われてきたかと言うと、
昔から産地が比較的近く、良質な「大島石」がよく使われていたこと。
そして、汚れが目立ちにくいこと。
この二つが大きな理由だと思います。
どんな石でも
石には、目に見えない小さな穴があいています。
そこに水が入って行きます。
水と一緒にホコリや汚れも一緒に入って行くんです。
そうすると、
段々と色が変色していきます。
徐々になんで一般の方には分かりにくいと思います。
「白御影」だと初めの色から変わるのが良く分かります。

でもこれも少しずつなんで、
なかなか一般の方には、
分からないんではないかと思います。
墓地で新しく建った「白御影」のお墓を見せて、
10年以上経っている同じ「白御影」のお墓をお施主様に見せると、
色の違いにビックリされます。
一言で言うと、
「グレー系」
の石の様な色になります。
石屋がこんな事言うのはどうかと思いますが、
「青御影」は汚れて色が濃くなり、
ワンランク上の石の様に見える事もあります(笑)
それでは、この頃洋墓やデザイン墓で増えてきた
「黒御影」

高級感があり、
硬くて、
水を吸いにくい。
という事で寒い地域ではよく使われる石種です。
この「黒御影」
いいんですが、
一番の欠点が、
「ツヤが落ちやすい」
という事です。
特に上になる面はツヤが落ちるのが早いです。
最後に
「赤やピンク系の石」


温かみがあり洋墓では人気があります。
しかしこの石は、
日焼けで色の変色が激しいです。
どの石も外に置いてあるで、
変色(色が薄くなる)するんですが、
「赤やピンク系」は、
それがひどいように思います。
以前洋墓の墓誌を据え付けにいた時。
本体のお墓は親父が大分前に建てていたんです。
その時に一緒に作っておいた墓誌を据え付けに行くと、
「これほんまに一緒の石?」
って思うほど色が変わっていた。
どの石もそうですが、
段々、
ちょっとずつ
変わって行きます。
それに建てたばかりの時の色なんて覚えていません。
だから分かりにくいと思います。
ワシが一番おすすめするのは、
本当に青みがある「青御影」です。
色の変化が比較的目立ちにくく、
年月が経っても落ち着いた雰囲気を保ちやすいからです。
これだと色んなリスクを少しでも押えられると思います。
お墓は外に置きっぱなしです。
どうしても年月には逆らえません。
建てた時の美しさだけでなく、
何十年先の姿まで考えて選んでいただきたいと思います。
最後は、ご自分が納得できる石を選んでください。
お墓は一度建てると簡単には変えられません。
だからこそ、見た目だけでなく、
ご先祖様にも、子や孫にも、
「この石を選んで良かった」と思えるお墓になればいいですね。