「石はどこから見ても同じように見える。」

そう思っておられる方も多いのではないでしょうか。

中には、何種類かのサンプルを見せても

「みんな一緒に見える。」

と言われるお客様もおられます。

同じ一つの石なんやから、

正面から見ても、横から見ても、

同じように見えそうですよね。

でも実際は違います。

石には石目があり、

見る方向によってその石目の見え方も変わります。

今日は、

「お墓の石は、どこから見ても同じように見える?」

について書いていきたいと思います。

創業天保元年 6代目 ものづくりが大好きな 兼子石材店 店主が書く 自分の想いと自己満足劇場のブログです。

石も木の様に目があります。

木の柾目と板目のようにはっきりは分かりません。

でもよく見ると違いが分かります。

なかなか一般の方には分かりにくいと思います。

石屋でも分からない方もおられると思います。

目が細かな方を正面に持っていくと間違いなくきれいに見えます。

でも横に回れば目が粗くなります。

もちろん台の上も目が粗くなります。

正面だけを見れば綺麗なのですが、

お墓は正面だけを見るものではありません。

なのでお墓は「天目取り」と言って、

石の目が台の上から下に通るように石を取ります。

そうすることで正面や横の石目が、そこそこ揃って見えるのです。

よく見れば多少違いますが、

そうやってお墓全体の見た目をそろえています。

天目取りをすると、お墓の上になる面の方が目が細かくなります。

でも上の面は、正面や横に比べて面積が小さい。

それよりも、よく目に入る正面や横の石目を揃えるために、

そういう取り方をしているのだと思います。

お墓の横に建っている、

戒名などを彫る板状の石のように、

上の面が小さくて、文字が彫ってある面が広い時は、

その文字の彫ってある面を細かい方の目にすれば綺麗に見えます。

横や上は面積が少ないので多少目が粗くても分かりにくいです。

昔は目を見て石を割っていました。

目の方向に割るのが割りやすいからです。

横から割ると割りにくく、

綺麗に割れません。

特に薄いものを割る時はそうしないと

綺麗に割れません。

今でも山で石を切り出している山石屋さんは、

しっかりと目を見て割られています。

なんか少し脱線したみたいですが(笑)

お墓をお持ちの方は一度じっくり見てもらえたらと思います。

違いに気づくかも分かりませんよ!

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