この日は珍しく、
立て続けにお客様が来られた。
2人目のお客様、
お寺の元住職の奥様。
うちの親父には世話になりました。
って言っておられた。
ワシはそのお寺に仕事には行った事ないんですが
親父には仕事に行って大変やった話を聞いてました。
なんせ山のお寺なんで。
そこの奥様から仕事の依頼が。
今日は、
その時の事について書いて行きたいと思います。
創業天保元年 6代目 ものづくりが大好きな 兼子石材店 店主が書く 自分の想いと自己満足劇場のブログです。
元住職が亡くなられたらしい。
なので家の庭に「お地蔵さん」をまつりたいと言う事でした。
その奥さんがある人に、
「兼子さんはどうしてはる?」
って、聞かれたそうです。
するとその方が
「息子さんが後を継いでやってはる。
自分で色々と作らはるし、
ええ仕事しはるで。」
と言ってくださったそうです。
なんと嬉しい言葉。
これがワシのずっと目指してきた石屋の姿です。
お施主様に
「ええ仕事するって聞いて来た、
作ってもらえんやろうか。」
って言われるようになりたいと
そう思ってず~っと頑張って来た。
今回初めてそう言う事を言われた。
何十年も聞きたかった言葉です。
せっかくそう言われているのに、
いつもの癖の様に、
「中国製品なら安く出来ますよ。」
って言うてしまった。
お客様は中国製品ではなく
ワシに作って欲しいと言ってくれた。
職人冥利に尽きる言葉です。
その後色々と話していたんですが、
その亡くなられたご主人は、
「仏師であり僧侶」
だったそうです。
そんな事親父から聞いてないように思う。
忘れているのかも分かりませんが。
いろんな仏像を彫る職人でもあり、
お寺を守る僧侶でもあったそうです。
なおさら中途半端なものは絶対作れないし
プレッシャーがかかる(笑)
いろんな仏像を見慣れてこられた奥さんです。
見る目は間違いなく厳しい。
この奥さんに納得してもらえる様な物を作りたい。
亡くなられたご主人とも親父は仲良くさせてもらっていました。
この仕事死んだ親父が取って来たんかな?
お墓参りに行って御礼を言っとかないと。
この頃バタバタやし
「遅いわ。」
って言われそうですが(笑)
お墓参りに行ってこよう。
ついで参りになると思うけど(笑)