お墓を建てるとき、

どの石がいいか、

どの石が使いたいかで

石の種類を決めます。

では、その決めた石なら、

どの石を使っても全く同じなんでしょうか?

工業製品なら全く同じ物が出来ると思います。

しかし石は天然の物です。

同じ山でも取る場所や深さによって石目や色目が変わってきます。

今日は、

「同じ石なら、全部同じに見える?」

について書いていきたいと思います。

創業天保元年 6代目 ものづくりが大好きな 兼子石材店 店主が書く 自分の想いと自己満足劇場のブログです。

お墓を作る時、

同じ石はもちろんですが、

出来れば一つの塊の石から、

それが無理でも、よく似た石目(石の柄)で、

色目も同じような石で作っていきます。

そうしないと同じ銘柄の石でも石目と色目がそろいません。

一般の方には分かりにくいかもしれませんが、

長年石屋をやっていると分かってきます。

例えば一番上の石と次の台石は一緒の石目なのに、

その下の台石になると石目が違う。

花立や香炉などの小さな石製品の石目が違う。

っていうお墓も実際に立っています。

見ていて残念です。

特に庵治石は石目や色目を合わすのが大変な石です。

それに、キズが多い事です。

大きな塊で石を採ってもキズが多く、

墓石として使える部分は約5%ほどとも言われています。

お墓の全パーツが一つの石から取れないので、

墓地で庵治石を見ても

全部きれいに揃っている庵治石は、

なかなかお目にかかれません。

一つの石からすべてのパーツが取れたとしても、

一つ一つのパーツの採る方向を同じにしておかないと、

色目は大丈夫ですが、

石目が変わってきます。

木と一緒で石にも目があります。

なので採る方向によって石目が変わるのです。

木の板目と柾目の様に

はっきりと見分けはつきませんが、

よく見ると分かります。

職人の目はごまかせません。

石目や色目が揃ったお墓を仕入れようと思うと、

今までの付き合いがモノを言ってきます。

ワシの様に少しでもアカン所があると電話をしていると

相手も、

「こいつは石をちゃんと見ている。」

と思うのか、

滅多なものは送ってきません。

でも石は自然の物です。

いつもいい石が採れる訳でもありません。

こんな言い方は何なんですが

お墓を注文して頂いてから、

完成までどれだけ時間を頂けるかによっても、

石を選べる余裕が変わってきます。

急いでお墓を建てるのではなく、

時間の余裕をもってお墓づくりをしてもらえると、

石を選ぶ時間も出来ます。

長く使っていくお墓です。

そういう所も考えて頂けるといいのではないでしょうか。

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