
創業天保元年 6代目 兼子石材店 ポンコツ店主が書く 自分の想いと自己満足劇場のブログです。
この間近所の串カツ屋で一人で呑んでいる時、
たまたま入って来た知り合いに、
「お墓を建てた人の名前に赤が塗ってあるけどなんで?」
って聞かれた。
全国広いので建設者の名前に赤色が塗ってあるのはワシの住んでいるあたりだけなのか分かりませんが、
建設者の名前に赤色のペンキが塗ってある。
修行から帰ってきて実家で仕事をし始めた時は、
それが普通。
当たり前に塗る物だと思っていた。
何なら塗ってないのを見ると、
「なんで塗ってないんやろう?」
と思っていた。
それがある時、
昔の墓石は塗ってない。
それにいつもお世話になっているお寺さんにも
「赤は入れなくていい」
と言われていた。
生きているうちに戒名や法名を持っておられる方がおられる。
浄土真宗なら「おかみそり」、浄土宗なら「五重」
を受けて法名や戒名をもらう。
その法名や戒名を墓石や墓誌などに彫る時は、
法名や戒名の一部に
「まだ生きていますよ。」
っと言う印に赤色を塗ります。
ワシの考えですが、
本当は生きている時に法名や戒名を墓石に彫ったら赤色を塗ると言うのが、
最初の「法名や戒名」と言う所を抜きにして
名前を彫ったら赤色を塗るになったんではないかなと思う。
なんせワシが住んでいる地域は田舎なんで、
「他の人がやっていると自分の所もそうする。」
他人のやっていない事はしない。
と言う田舎独特の考え方。
それで名前に赤色を塗ると言うのが広がったんではないかと思う。
こう言う事を説明してもいまだに
「赤塗っといて」
って言われる。
まだまだワシに信用がないのかなと思う事がある。
もう還暦なのに(笑)
いつまでたっても勉強、
それにお施主様にワシが喋ったことを信用して頂けるように精進していかないと行けない。
幾つになったら信用して頂けるか分かりませんが
頑張っていきたいと思います。
「建設者の名前に赤色は入れなくていいです!」
これからも勉強あるのみ!(笑)

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