
創業天保元年 6代目 兼子石材店 ポンコツ店主が書く 自分の想いと自己満足劇場のブログです。
一番難しいお見積りの一つが「墓じまいの見積」です。
なぜかと言うとまだ自社が施工している墓石はましなんですが、他社が建てた墓石になるとどういう施工をしてあるのか全く分からない。
なんなら基礎がしてあるのかしてないのかも分からない。
古くなれば古くなるほど基礎がしていない。
していないと思って作業を始めると基礎がしてあるという事もあります。
最近は免振ボンドなども使っているので解体が非常に困難になってきています。
やってみないと分からない所がたくさんあります。
お施主様にしてみればキチンとしたお値段が知りたいとは思いますが見えない所の話だけにキチンとした値段が出しにくいです。
ワシは墓じまいの見積はもちろん現地も見に行き何年に建ててあるのかも確認し分かる範囲でコンクリートを使ってある所をチエックします。
何年に建ててあるかを見るとどの程度の事がしてあるかある程度わかります。
その次にどこの石材店が施工しているのかです。
それでもどういう風に施工してあるであろうという事が大体わかります。
そう言う事を踏まえてお見積りをさせて頂いております。
お見積りに加えて見えない部分の基礎があった場合は追加料金が発生する事も話しておきます。
もちろんお見積りにも書いています。
今まで一番ひどかったのが基礎コンクリートが40㎝の厚みで打っていました。
お施主様がちょうど見に来られていて納得していただけたので良かったです。
お施主様が来られなくてもそう言う事があったら写真を撮って見て頂くようにしています。


そう言う事も何度かありました。
ですが写真を見て頂いて了承して頂いています。
なんせ見えない所が多いだけに見積もりが大変です。
前にも書きましたが基礎の下に栗石があった場合ももちろん取り出して処分しなければなりません。
きちんとやればやるほど金額も上がってきます。
最後に山砂などをまくのでええ加減な事をしておいても分からないのです。

墓じまいの後を工事するとコンクリートが出てきたこともありました。
ええ加減な仕事をする石材店もあります。
安いからと言って飛びつくのも考え物だと思います。
お客様が悪いのではありませんが。
見えない所が多い墓じまい。
そう言う事があると思っていて頂くと幸いです。
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