創業天保元年　6代目　ものづくりが好きな　兼子石材店　ポンコツ店主が書く　自分の想いと自己満足劇場のブログです。

昨日のブログでもう少し書きたい事があった。

石と言うものは自然から取れている。

なので同じ石の山でも彫る場所、掘っている深さによっても、

石目（石の柄）や石の色が違う。

一般的に深い方が色が濃くなる傾向があると思う。

なので仮に、

「庵治石の一番いい石をくれ！」

と言っても、

その時取れた中の一番いい石しかない。

仮に一年待っても初めに購入しようとしていた時よりいい時もあれば悪くなっている時もある。

ワシがいつもお付き合いさせて頂いている問屋さんはある程度は良い石をストックされている。

なので

「こんな石」

って言うような石は送ってこない。

こんなん言うとダメなのかも分かりませんが、

「運」

もあります。

景気の良い頃うちの店でもいい石が出たら買い置きしていました。

そういう良い石がある時は本当にいいお客様が来られていた。

何なら1級で頼んだ石でも特級のような石が来る時もあった。

1級と特級では値段も全然違うので

「運」も絶対あると思います。

でも購入された時の一番いい石が送って来るように

検品しています。

良くても悪くても一緒の値段です。

少しでもいい石がワシも来て欲しいです。

良い石が来るとワシも嬉しくなりますし、

気持ちが乗ってきます（笑）

多分お客様には分かりにくいだろうと思います。

ていうか分からないかもしれません。

でもプロのワシら石屋が良い物を見て技術もそうですが、

良い物を見分ける目も鍛えなければいけないと思います。

なんせ高額商品なんで、

墓地で他社の墓石を見て、

「残念やなぁ。」

と思う墓石もよくあります。

ワシの自己満足で終わるんやと思いますが、

この性格なんでやめられません。

ものづくり、石を見る目も鍛えていかなければ

ほんまの石屋と違うと思います。

仕事を辞めるまで今のルーティンが続きます。

ちょっとでも良い墓石を買って頂くために。