現代風手彫りとは・・・ 本当の手彫りは字彫りノミやコベラと言う道具をセットウ(かなずち)で叩いて文字を掘っていく技法です。 なんちゃっては電動工具(サンダーの薄刃)やエアーハンマー、ドリルなどの近代工具を使い姑息にも手彫りの様に仕上げていく技法です(笑)
洞壽院と洞壽院と書かれた方の名前を彫ってこれで終わりのはずが……
「ここもやっといて」っと。
しゃあない乗り掛かった舟や!
っという事で落款(らっかん)をどう彫るか?
と言う問題が出てきました。
自然石に直接彫るのも一つですが石の面が自然石なので真っすぐと違います。
直接彫っても落款があさっての方向向いたらあかんので
落款の形に石を加工してそこに落款を彫って埋め込もうという事になりました。
まずは落款の形に石を作ります。
これはサンダーの薄刃で作って磨きました。
ちなみに落款の形の石は庵治石特級です。
落款が来るところに墨を付けてサンダーの薄刃で切りドリルで穴を掘りエアーハンマーのノミで彫っていきます。
角はエアーハンマーのコベラで切っていきます。
水平もキチンと出していきます。
石をはめては水平を見て直し、はめては水平を見て直しの連続です。
結構手間がかかります。
仕上がりがこんな感じです。
庵治石製の落款を彫って本物のハンコの様に赤色を入れます。
取り付けるとこんな感じになります。
下の落款二つは上の落款の赤色の面と下の落款の石の面を一緒の高さにしてあります。
もちろん水平もキッチリ出しています。
自然石なので座り(下場)が悪いので最後に座りを作って完成です!
立派なもんです。
大きい大きいと言っても大きさが分からないと思います。
この大きさです。
縦50㎝位深さも深い所で10㎝ぐらいあります。
わしの大きな手がほぼ入ります(笑)
石が硬かったのが予定外でした。
でも手間がかかりましたが手間をかけただけええもんが出来ました。
現場に設置されるのが楽しみです。
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