
今回は工場での加工の続きから。
香炉(線香立て・ローソク立が付いている石)に家紋を彫ります。
サンドブラスト(字彫り機)で彫っていきます。

上の写真の様になります。
彫った後は凸凹になっています。
これはどんな石でもサンドブラストで彫ったらこんな感じに仕上がります。
あの彫刻に向いている庵治石でも同じです。
ここから兼子石材店仕上げに変わっていきます。(自己満足劇場(笑))
まずサンダーで切りエアーハンマーのコベラで荒く下地を作ります。

ここから綺麗に仕上げていきます。
エアーハンマーのコベラで角を切っていきます。

正面の角から真っすぐに切っていきます。
底の面も綺麗に切り直します。
正面の角から真っすぐに切れれば、底の面は小たたきでもつつき仕上げでもビシャン仕上げでも何でもできます。
香炉の下に据え付ける供物台に彫っている〇〇家も同じ仕上げにしています。
それでは本体の据え付けです。
基礎もよく乾いています。

下から据え付けていきます。
石と石の間には免振マットと免振ボンドを使っています。

勉強会に行って色々な全国石材店の方と色々喋って「あれがいい」とか「あれはダメだ」
と色々教えてもらっています。
ボンドも今までの物から変えました。
あくまで免振です。
福島や大きな地震を経験された方に話や写真を見せて頂いて色々教えて頂きました。
まだまだ実行に移さなければいけない事もあります。
また写真がありません。
目地もして花立・香炉・供物台を付けました。
後、物置台・板石を据え玉石をまきました。

前の供物台をどけると納骨になっています。

最後にさらしを巻いたら出来上がりです。

今回竿石に「〇〇家の墓」と彫らせて頂いたので、供物台は蓮を彫らせて頂きました。
今回のお施主様は大阪の方でお父様が安土町の出身でこの浄厳院の墓地を買われていたそうです。
「今後お墓をどうするか分からないけど親父が生まれ故郷に墓地を買っていたのでこちらで建てます。」と。
この後の事はともかく親父さんの故郷に墓石を建て納骨をし、さぞ親父さんは喜んでいる事でしょう。
遠方ですが一回でも多く親父さんに会いに来てほしいものです。
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