
創業天保元年 6代目 兼子石材店 ポンコツ店主が書く 自分の想いと自己満足劇場のブログです。
墓石に限らず石を加工するのに「国内産の石がいいのか?外国産の石がいいのか?」と言う問題があります。
国内産の石にしても恐ろしい種類の石があります。
墓石に向く石や彫刻などに向く石など色々あります。
これまで岡崎の修業時代からも岡崎の石だけでなく色々な石で彫刻もしてきました。
彫刻しやすい石も彫刻しにくい石も彫刻してきました。
色んな経験をもとに言うとやはり墓石に使う石は「国内産の石の方がいいと思います。」
しかし外国産が悪いという事でなく、国内産の石の方が色々な所が綺麗に仕上がります。
と言っても並べてよく見ないと分からないと思いますが。
墓石の形のするのに切って磨くという工程は国内産の石、外国産の石変わりないと思います。
しかし文字や家紋などを彫った場合国内産の石の方が粘り気があって綺麗に彫れます。
外国産の石は角が綺麗に出にくいです。
やはり値は張りますが香川県の庵治石は硬くて粘りがあり石目が細かく文字彫や彫刻には最高の石です。

石が硬くても粘りのない石は綺麗に字が彫れません。
外国産の石で硬い石は今言う粘りが少ないのです。
一般の方には分かりにくい表現ですが加工する人には良くわかる事です。
予算の都合もおありだと思います、それに高価な庵治石はなかなか手が出ないかと思いますが頭の片隅にでもしまっておいて頂ければと思います。
日本の石で硬い石、特に関西でよく使われる愛媛県産の大島石も硬い石です。

粘り気は庵治石ほどありませんが十分綺麗に加工できます。
外国産の石になると硬くて粘り気がある石が見当たりません。
硬くて水を吸いにくいと言う理由で近年よく使われている石もありますが粘り気が少ないので文字が綺麗に彫れているのを見た事がありません。
この感想も所詮ワシの思う事だけで一般の人からしたら分かりにくい事かも分かりません。
他にも色んな事がありますが・・・
最後は墓石を立ててどれだけお参りするかやと思います。
どんなにいい石でも参らないと意味がありません。
参考までにして頂ければと思います。
Facebookコメント