
創業天保元年 6代目 兼子石材店 ポンコツ店主が書く 自分の想いと自己満足劇場のブログです。
いつもお世話になっている大工さんからの連絡で、
大工さんの氏神様である熊野神社の拝殿の土間に石張りする見積もりが欲しい、

という事で見積させて頂きました。
なんと柱がシロアリに食われてしまい、
ひどい事になっています。

何パターンかお見積りさせて頂いたんですが、
ここ香庄は軒数25軒と言う小さな字。
柱を直していたら石張りするだけの余裕はないやろうと、
勝手に思い、
多分断られると思っていたら。
「石貼って。」
と連絡が。
うちにとってはありがたい事なんですが、
「ちゃんと柱治るの?」
という事の方がちょっと心配に。
久しぶりに石張りをさせて頂くことに。
この仕事ず~とかがみっぱなしで腰が痛くなる。
夕方には立つのがつらくなってくる(涙)
柱の下に石があったりと、
石を切る仕事が多すぎる。

思いのほか手間がかかりました。
日に日に腰が・・・
簡易のコルセットを巻きながら仕事をしました。
外からの雨が入りにくいように周りのコンクリート(洗い出し)より石を高く据え付けました。

この周りのコンクリートがくせ者で、
キッチリと水平に塗れていない。
なのでコンクリートと石の当たる所がうまく張りづらかった。
雨が入る事も考えて土間の勾配もそこそこ付けて据え付け。
何とか張り上げる事が出来ました。
最後に石と石の間に目地セメントを入れていきます。
黒色なので何回も水で拭かないといけません。
この日は暖かい日だったんで良かったですが、
寒かったらと思うと「ぞ~っと」します(笑)
仕上がりはこんな感じです。


こんな仕事もやっています。
岡崎の修業から帰ってきた頃は家の玄関などに石を張る事が多く、
年末前になると石張りのラッシュでした。
正月までに家を完成させて屋移りをしないといけないので、
必死で張っていたのを思い出します。
今はその時の様な日本建築が立たなくなって石張りの仕事は
ほぼ無くなってしまいましたが、
依頼があれば何時でも対応させて頂いております。
よろしくお願いいたします。

Facebookコメント