
創業天保元年 6代目 兼子石材店 ポンコツ店主が書く 自分の想いと自己満足劇場のブログです。
ほんまにたまにあるんですが古い墓石を解体すると、
石の裏に墨で字が書いてあります。
今回の据え直し工事で
「納骨の入り口が無いので作って欲しい。」
という事で工場に持って帰って切る所に
墨を付けようとして石を裏返したら、
墨で文字が書いてあった。

久しぶりに文字が書いてある墓石を見ました。
読める時もありますが、
今回の文字は全然読めない。
読めなければ読めないほど
「読んでみたい。」と思ってしまう(笑)
どう見ても、何回見ても全然読めません。
残念ですが・・・
アップの写真も



多分ですが
・お施主様の名前
・お施主様の住所
・この墓石を作った石屋の名前
が主な所。
なんせ全然読めないので何が書いてるのか全然わかりません。
上下逆かも分かりませんが
「多分この向きでええんちゃうかな。」
って思っています(笑)
「誰か読めませんか?」
昔親父が何の台の裏か忘れてしまったんですが、
マジックで名前やったかな?
書いてました(笑)
ワシは狛犬の台の裏にはサンダーの薄刃(切る刃)で名前を適当ですが彫ってました。
この頃は、
「もうどうでもええか。」
っと思うので、
あまり彫っていません。
彫った所で
「どうなんや?」
とも思うし、
それより彫るのがめんどくさい(笑)
またよっぽど大きなものでも作らせて頂けたら考えよう(笑)
いつの時代も名前を残そうと思う職人がいるんだなぁ
と思う。
ワシもそうでしたがこの頃は、
「残したところで・・・」
と思う様になってきた。
何世代か後の石屋が見ても、
「これ誰やねん?」
って事やと思う。
現にワシも今まで見てきた中でも
親父に教えてもっらた石屋さんや今もある石屋さんだとわかりますが、
無くなって行く石屋さんだと分からなくなっていく。
分からなくなっていき次の代、またその次の代が、
精進していって今のワシよりすごい物を残していって欲しい。
後世に名前なんか残さなくてもいいと思う。
今生きている時に頑張っていければ。

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